伊藤組土建(本社・札幌)が台湾の大手太陽電池製造メーカーであるモテックと共同出資して設立した新会社「伊藤組モテック株式会社」の業務が、きょう31日から始まる。伊藤組木材の太陽電池モジュール製造事業を引き継ぎ、将来的に生産能力を現在の3倍以上の年間100メガワット規模とする構想を描いている。これに伴い、伊藤組土建は30日、伊藤組木材の住宅部材製造事業を道外本社の大手企業に譲渡し、31日付でグループ企業の伊藤組と伊藤組木材を合併すると発表した。
新会社は16日付で発足した。資本金は3億2000万円で、モテックの子会社が3億円、伊藤組土建が2000万円を出資。伊藤組木材取締役の千葉茂氏が代表取締役社長、モテックCEOの左元淮氏が代表取締役会長に就任した。
業務内容は太陽光パネルと関連製品の製造販売、パネルの設計、組み立て、設置など。05年から太陽電池モジュール生産を手掛けていた伊藤組木材の生産ラインを取得し、工場がある石狩市新港南2の725の4に本店を置いた。
役員は千葉氏と左氏を含む取締役6人と監査役1人の計7人で、非常勤取締役と従業員を合わせると42人体制となる。伊藤組土建の平野良弘社長が社外取締役に就任。伊藤組木材の太陽光関連部門の従業員34人は、すべて新会社が引き継いだ。
モテックから原料となる太陽電池を調達し、伊藤組木材の既存生産ラインを用いて製造する。現在の生産能力は年間27メガワットだが、近くラインを増強して能力を倍増させる。将来的には工場を増設し、年間100メガワット規模に引き上げる考えだ。
販売は伊藤組モテックと伊藤組土建が担う。伊藤組土建は1月1日付で、旧企画開発部を母体とする企画開発事業部を発足。これに併せ、部内に10人体制の環境開発事業課を設け、営業体制を強化した。今後は、伊藤組モテックが国内全域と海外、伊藤組土建が、道内を含む東京以北全域に特化した営業活動を展開する。
伊藤組土建は、2003年に札幌駅北口にある伊藤110ビルに30キロワットの太陽光発電システムを設置。09年末には道の太陽光発電設備設置モデル事業に参画するなど、環境関連市場への参入強化を図っていた。
モテックとの共同出資による新会社設立計画は、11月中旬に浮上。環境関連市場を重視する伊藤組土建と、日本市場への進出を図るモテックの意向が合致して設立。きょう31日に業務を開始する。これに先立ち、同日午前に会長の左氏らが出席し、設立を祝う開幕式を行う。
一方、伊藤組木材の住宅部材製造事業は、30日に道外本社の大手企業の子会社に譲渡した。グループ企業の伊藤組と伊藤組木材の2社は、31日付で合併し、伊藤組が存続会社として残る。



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